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Cocoa練習帳

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2018-07-07 [iOS]通信デバッグ

最近、iOS端末のパケット・キャプチャでデバッグしたので、その情報をまとめた。

Appleからの情報は、Technical Q&A QA1176 Getting a Packet Traceだ。

Remote Virtual Interfaceの準備と解除の手順は以下のとおり。

# 端末の識別子を調べる。

・Macに端末をUSBで接続する。
・Xcodeを立ち上げ、Window / Devices and Simulators を選ぶ。
・端末のIdentifier: の値を選択してコピーする。

# 端末をつなぐ。

・Terminal.appで以下のコマンドを叩く。
 $ rvictl -s 端末の識別子
 Starting device 端末の識別子 [SUCCEEDED] with interface rvi0

# 端末を外す。

・Terminal.appで以下のコマンドを叩く。 
 $ rvictl -x 端末の識別子

リモート仮想インタフェースの確認

$ ifconfig -l

lo0 gif0 stf0 XHC20 en0 p2p0 awdl0 en1 en2 bridge0 utun0 utun1 utun2 pktap0 en4 rvi0

HTTPSのキャプチャの例。

$ sudo tcpdump port https -I rvi0

RFCからオープンとクローズのパケットの流れを抜き出す。

      TCP A                                                TCP B
  1.  CLOSED                                               LISTEN
  2.  SYN-SENT    -->                --> SYN-RECEIVED
  3.  ESTABLISHED <--   <-- SYN-RECEIVED
  4.  ESTABLISHED -->        --> ESTABLISHED
  5.  ESTABLISHED -->  --> ESTABLISHED
          Basic 3-Way Handshake for Connection Synchronization
      TCP A                                                TCP B
  1.  ESTABLISHED                                          ESTABLISHED
  2.  (Close)
      FIN-WAIT-1  -->   --> CLOSE-WAIT
  3.  FIN-WAIT-2  <--       <-- CLOSE-WAIT
  4.                                                       (Close)
      TIME-WAIT   <--   <-- LAST-ACK
  5.  TIME-WAIT   -->       --> CLOSED
  6.  (2 MSL)
      CLOSED
                         Normal Close Sequence

2018-07-08 [Swift]SwiftのOptionalを理解する

  • Lispでは、無を表すものとしてnilを用意。
  • C言語では、空ポインタとしてNULLマクロを定義。
  • Objective-Cでは、空idとしてnilが用意され、画期的なのはnilにメッセージを送信しても無視されるだけでエラーにならない!
  • SwiftのnilはObjective-Cとの互換。Cocoaフレームワークを利用するためか。
var a : Int = 1
var b : Int? = 2
a = nil  // エラー
b = nil  // OK
b = Int(“abcd”)  // nil
var c : Optional = 3  // パラメータ付き型指定

開示(unwrap)

var a : Int? = 1234
var b : Int = a - 2  // 型が異なるのでコンパイル・エラー
var b : Int = a! - 2  // 開示指定する
a = nil
b = a! - 2  // 実行時エラー
 
a = 5678
if a != nil {
    print(“\(a!)”)  // 開示指定が必要
}
print(String(describing: a))  // Debug目的で

オプショナル束縛構文 optional binding

var num : Int? = 1234
if let n = num {
    print(“\(n)”)
}
 
if var n = Int(“1234”) {
    n += 5678
    print(“\(n)”)
}
 
if let n = Int(“1234”), let m = Int(“5678”) {
    print(“\(n + m)”)
}
 
var a : Int? = 1
while let n = a {
    a = nil
}

guard文

guard 条件 else { /* breakやreturn */ }
 
func demo(_ num:Int?) {
    guard let n = num else { return }
    print(“\(n)”)  // 変数nが使える
}

nil合体演算子

let n : Int? = 1234
 
let m = (n != nil) ? n! : 0
let m = n ?? 0
 
let a : Int? = nil
let b : Int? = nil
let c : Int? = 3
let = a ?? b ?? c ?? 0  // cの値
func demo(_ p: inout Int?) {
    p = nil
}
var n: Int? = 1234
demo(&n)
print(n ?? “nil”)
 
func test(_ num: inout Int) {
    num = 0
}
n = 5678
test(&n!)  // nがnilだと実行時エラー
print(n ?? “nil”)

有値オプショナル型 (IUO)

let n : Int! = 1234
print(“\(n)”)  // 開示指定は不要
 
var m : Int! = nil
m += 5678  // 実行時エラー
print(“\(m)”)

失敗のあるイニシャライザ

struct Demo {
    var a = 0
    init?(_ n:Int) {
        if n < 0 {
            return nil
        }
        a = n
    }
    init() {
        a = 1234
    }
}
var p: Demo = Demo()
var q: Demo? = Demo(5678)

キャスト演算子

  • 式 is T

    型/プロトコルTなら真
  • 式 as T

    型/プロトコルTにキャスト
  • 式 as? T
    型/プロトコルTのオプショナルにキャスト
    失敗した場合はnil
  • 式 as! T
    型/プロトコルTにキャスト
    失敗した場合は実行時エラー

オプショナルチェーン optional chaining

// 辿っている途中でnilがあれば、
// そこで止まり全体でnilとなる。
if let name = who?.club?.teacher?.name {
    print(name)
}

2018-07-13 [モブプログラミング]Master-Detail App を実装する

勉強会初の試みとして、モブプログラミングに挑戦します。事前に用意した内容を公開します。

進め方

  • 大まかな仕様があるので、それを参考にして皆で製作する。
    • スムーズにするため、サンプル・プロジェクトを用意する。
    • プロジェクトは共有した方がいいが大変なので、各自ローカルの環境でとする。
  • 役割は、一人がドライバ、その他がナビゲータ。
  • ドライバーは時間を決めて、順番に交代して担当する。時間は例えば5分。
  • ドライバーは操作しているMacの画面を投影して、皆で見ながら進める。
  • 大まかな仕様とサンプルと異なる実装方法の意見があると思うが、それを皆で共有して議論したいので、異なる意見は大いに歓迎。

作るもの

  • iOSのMaster-Detail App。
    • ほぼ、新規プロジェクトで生成される雛形のまま。
  • モデルのクラスを用意する。
    • サンプルのモデルのクラス名は、Document。
    • シングルトンでなく、AppDelegateのメンバー変数で保持。
Example

_ ソースコード

たたき台となるExampleを共有ディスクで公開しています。
Exampleプロジェクト

2018-07-25 [cocoa][swift]BUKURO.swift 2018-07に行ってきた

会場はいつもの池袋コワーキングスペース Open Office FOREST。前回の勉強会は新生MOSA始動のイベントだったので、通常の勉強会は久しぶりだ。

_ VirtualBoxへのMojaveのインストール

VirtualBoxへmacOS Mojaveをインストールするという発表だが、MojaveはUSB1.1コントローラがサポートされていないのと、インストール時にフォーマットをAPFSに変更してしまうのだが、VirtualBoxがAPFSからの起動をサポートしていないという問題があり、それを回避する内容だ。

_ 通信デバッグ

Remote Virtual Interfaceを使って、Macに接続されたiOS端末をMacのターミナルで動かしたtcpdumpでパケット・トレースするという内容だ。

_ SwiftのOptionalを理解する

Swiftでプログラミングする範囲で必要なoptional関連の構文とサンプルコードをスライドにして、それを参加者と内容を確認していくといった内容だ。

_ 構文糖衣なしでSwiftのオプショナルを使うとどうなるか?

前の発表を踏まえて、Optionalの内部での定義を紹介して、より深く理解するという内容だ。

予定していた『モブプログラミング』は時間切れとなり次回以降の実施となった。

秋に田町のコワーキングスペース 森永ヴィレッジで、特別な勉強会の開催が発表されたのだが、現状、勉強会の名称が統一されていないのと、池袋以外での開催となるので、新たな名称として『Cocoa.swift』の提案があった。

より詳細な内容については、FacebookのCocoa勉強会 関東のグループで行うことになったので、是非、意見をいただければ。


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